注文住宅の流れでよくある失敗と注意点|やりがちなNGと解決策
注文住宅は、人生で最も大きな買い物のひとつ。夢が膨らむ一方で、「絶対に失敗したくない」というプレッシャーも大きいですよね。今回は、プロの視点から「注文住宅の流れでよくある失敗事例(NG)」と、それを防ぐための「具体的な解決策」を3つの大きなカテゴリーに分けて解説します。これを知っておくだけで、家づくりの満足度はぐっと上がります。
目次
【予算・資金計画】契約前後の「想定外」を防ぐ
本体工事費だけで予算を組んでしまう
設備グレードを上げすぎて予算オーバー
引っ越し後の費用を忘れている
【間取り・設計】「住んでみて気づく」不便をなくす
収納は「広さ」だけ見て「場所」を考えない
コンセントの数と位置の失敗
ベランダや窓の配置とプライバシー
【進行・コミュニケーション】焦りと遠慮が後悔の元
契約を急ぎすぎてしまう
「言わなくても伝わるだろう」という思い込み
「今」のライフスタイルだけで決めてしまう
まとめ
【予算・資金計画】契約前後の「想定外」を防ぐ
本体工事費だけで予算を組んでしまう
広告などで目にする坪単価や「建物本体価格」は、あくまで家そのものの値段です。ここには、屋外給排水工事、地盤改良費、外構工事、登記費用、住宅ローン手数料などの「付帯工事費・諸費用」が含まれていないことがほとんどです。
【解決策】 最初から「総予算(トータルコスト)」で話し合いましょう。本体価格の約2〜3割増しが総費用の目安と言われています。「住み始めるまでに掛かる全てのお金を含めた見積もり」を早い段階で依頼することが重要です。
設備グレードを上げすぎて予算オーバー
モデルハウスを見ると、ハイグレードなキッチンや最新のバスルームに目を奪われがちです。「せっかくだから」とオプションを追加していくと、あっという間に数百万円単位で予算が膨らんでしまいます。
【解決策】 「標準仕様」をしっかり確認し、お金をかける部分の優先順位を決めましょう。「キッチンにはこだわるけれど、寝室の壁紙は標準でいい」など、メリハリをつけることが予算管理のコツです。
引っ越し後の費用を忘れている
建物が完成して終わりではありません。カーテン、エアコン、照明器具、新しい家具・家電の購入費用、そして引っ越し代。これらを手持ちの現金で支払う必要がある場合、手元資金が枯渇してしまうリスクがあります。
【解決策】 予備費として100〜200万円程度は別枠で確保しておきましょう。また、カーテンやエアコンの一部を住宅ローンに組み込める場合もあるので、事前に相談してください。
【間取り・設計】「住んでみて気づく」不便をなくす
収納は「広さ」だけ見て「場所」を考えない
「収納率〇〇%」という数字に安心してしまいがちですが、重要なのは「使う場所の近くに収納があるか」です。例えば、リビングで使う掃除機を2階の納戸にしまう設計だと、結局出しっぱなしになりがちだったりします。
【解決策】 「何を・どこで・誰が使うか」をリストアップしましょう。玄関にはコート掛け、洗面所には下着類など、動線に沿った「適材適所」の収納計画が、片付く家の秘訣です。
コンセントの数と位置の失敗
「ここにコンセントがあれば延長コードがいらなかったのに!」というのは、住み始めてからの後悔ランキングで常に上位です。特にキッチン周り、スマホの充電場所、季節家電(扇風機や加湿器)の置き場所が盲点になります。
【解決策】 家具の配置を具体的に図面に書き込み、生活シミュレーションを行いましょう。「ここでスマホを充電しながらソファに座る」「ダイニングテーブルでホットプレートを使う」など、具体的なシーンを想像して配置を決めてください。
ベランダや窓の配置とプライバシー
大きな窓や広いバルコニーは憧れですが、隣の家の窓と向かい合わせだったり、道路から丸見えだったりすると、結局一日中カーテンを閉め切ることになります。
【解決策】 現地確認を徹底しましょう。隣家の窓の位置、人通り、日当たりを現地で確認し、目線が合わないように窓の高さを変えたり、曇りガラスを採用したりする工夫が必要です。
【進行・コミュニケーション】焦りと遠慮が後悔の元
契約を急ぎすぎてしまう
プランや仕様に納得しきれていないまま契約するのはトラブルの原因になります。
【解決策】 家づくりは一生モノです。自分たちが納得できているかを優先してください。
「言わなくても伝わるだろう」という思い込み
「プロだからいい感じにしてくれるだろう」「以前話したから覚えているだろう」という過信は禁物です。イメージの共有が曖昧だと、完成後に「思っていたのと違う」という悲劇が起きます。
【解決策】 記録に残すことを徹底しましょう。打ち合わせメモを共有したり、好みのデザインは写真や画像で見せたりと、視覚的にイメージを共有することが大切です。「言った・言わない」を防ぐため、決定事項は議事録で確認しましょう。
「今」のライフスタイルだけで決めてしまう
小さな子供がいる家庭では「子供を見守れる間取り」が最優先されがちですが、子供が個室を欲しがる時期や、巣立った後の夫婦二人の生活、さらに老後のことまで考える必要があります。
【解決策】 「可変性」のある間取りを意識しましょう。将来的に間仕切りで部屋を分けられるように下地を入れておく、1階だけで生活が完結できるようにするなど、10年後、30年後を見据えたプランニングを相談してください。
まとめ
家づくりは、多くの決定事項があり大変な作業ですが、その分完成した時の喜びはひとしおです。私たちナカオホームは、お客様の不安を取り除き、理想を形にするためのパートナーでありたいと考えています。
失敗を恐れすぎず、気になることはどんな小さなことでもナカオホームにご相談してください。












